姿 勢 雑 談
世界的に有名な福井の ”T" バレエ団では、「おしりの穴を地面に向けて!」という言い方をします。
生徒に「骨盤を立たせる」意識を持たせます。古武道の世界では ”丹田” を意識させます。どちらにも共通するのは、意識して”下っ腹の筋肉” を緊張させること。
姿勢の次は呼吸。骨盤を立てる姿勢を身につけたら、腹式呼吸に挑戦しよう、お尻の穴を閉めよう。 チカラを入れる時に息を吐く。おしりの穴を地面に垂直に向ける。
バレリーナあるいはバレエの経験者達の体つきが、ほっそり美しいのは、骨盤を立たせた姿勢を、トレーニングで身につけているから。身体の基礎代謝が高いのは、骨盤周辺の筋肉、お尻周りの筋肉を緊張させること、これを自然に身に付けているから。
今からでも遅くありません、例えばお散歩の時など、「きれいに歩く」テーマをもって歩くのはいかがでしょう。かかとから着地すれば、背筋が伸びてきれいな姿になります。手の振りは後からついてきます。我流で身体を動かすのではなく、骨盤を立てて、姿勢を美しくすること、人の目を意識して歩きましょう。他人から見られて美しくなる。「きれいね」とほめられることを目標にする、先ず「歩行のきれいな人」を探して褒めてみましょう。友達になって真似してみよう。心にテーマを持つことは、QOL(生活の質)を見直すチャンスです。
お金をかけず ばっちり ”アンチエイジング”
きれいな姿勢や歩き方にはその人を魅力的に見せる力があり、きれいな立ち居振る舞いをこころがけると、若々しく見えるだけでなく、新陳代謝が活性になってお肌の色つやがよくなる効果があります。また、美しい姿勢を意識するだけで、身体に適度な緊張感が生まれ、ボディラインを引き締めます。
正しい骨盤の立て方を心がけるようになると、崩れた姿勢によって滞っていた血液やリンパの流れが正常になり、筋肉の緊張や下肢のむくみ、肩こり腰痛、片頭痛などの改善につながります。ゆがんだ骨格がリセットされることで、関節や筋肉が活性化し、実際に身長が高くなった人も多くいます。
効果が感じられると、お食事に気をつけるようになり、これまで怠っていたストレッチや運動も、ご自分で自然に心がけるようになります。普段からの立ち居振る舞いに美意識をもつことで、日々の気持ちが前向きになります。